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男性用の香水として
パチュリは、化粧品などの香りによく使われています。
パチュリの名前を知らない方でも、嗅いでみると「どこかで嗅いだような…」と思う位、身近な香りとなってます。
単独では、ズッシリとした男性的な香りですが、フローラルな香りとブレンドをすると、深みのある女性的な香りになります。
また、香りを長持ちさせたい時に使用しますが、香りの揮発が遅いので、入れ過ぎには注意をしたい精油です。
精油の抽出法
パチュリを一度発酵させ、水蒸気蒸留法で抽出するので、精油の色は茶色です。
漢方薬や解毒剤、虫除けとして利用
東洋では、虫さされなどの解毒剤として、使用されてきたり、漢方薬としても利用されて来ました。
夏風邪やお腹の不調に効く漢方薬に、藿香正気散(かっこうしょうきさん)というのがあります。
この漢方薬の原料がパチュリ(全草を使用)を、乾燥させたものです。
また、虫除けの効果もあり18世紀から19世紀にかけて、シルクロードの交易商たちが、シルクに蛾が寄り付かないように、使用していたそうです。
このように、パチュリは
- 夏風邪やお腹の不調に効く薬として
- 虫刺されの解毒剤や虫除けとして
- 男性用の香水として
利用されてきたので、パチュリの精油が一本あると重宝します。
主な成分
- パチュロール
エストロゲン作用 - αガイエン
鎮静・抗炎症作用 - αブルネッセン
うっ滞除去作用 - αパチュレン
鎮静・抗炎症作用
香り
墨のような香りですが、時間が経つと共に、エキゾチックな香りになります。
科名 | シソ科 |
学名 | Pogostemon cablin |
産地 | インドネシア・インド・マレーシア・フィリピン |
採油方法 | 全草・水蒸気蒸留法 |
揮発速度 | ベースノート |