タイムという名前の語源は、ギリシャ語で「香らせる」という意味の「チュモス」から来ています。
それは、お香として使われたり、香水としても利用されて来たからです。
また、古代エジプトでは、タイムという植物が、強力な防腐効果があることから、ミイラ作りにも用いていたそうです。
中世のヨーロッパでも、感染症の予防に使われていたという記録もあるようです。
目次
生育環境により、成分が変わる。
タイムは、同じ学名でも生育状態により、精油の成分が大きく異なるために、精油の分類として5つに分けられます。(同じ学名で、成分に違いがあるものを、ケモタイプと言います。)
- タイム・リナロール
- タイム・ゲラニオール
- タイム・チモール
- タイム・ツヤノール
- タイム・パラシメン
5つの中で、穏やかな作用の精油は、リナロールになります。
胸腺とタイムの関係
胸腺のことを、英語ではThymus(タイムス)と言います。
植物のタイムの匂いと、胸腺の匂いが似ているから、同じ名前が付いたという説。
タイムの種子の形と、胸腺の形が似ているから、同じ名前になったという説。
諸説は色々ありますが、タイムは殺菌作用に優れており、細菌などの繁殖を抑えてくれます。
そして、胸腺は、T細胞を作っている器官です。
T細胞は、身体の外から入って来たウイルスや細菌を、退治してくれる細胞です。
ウィルスや細菌を撃退しているから、同じ名前が付いたのではないかと、私は思っています。
また、T細胞を作っている胸腺は、20歳ころまで盛んに活動してますが、40歳を過ぎるころには、組織は脂肪となり、高齢になる頃は、機能を停止します。
そこで、加齢に伴い足りなくなったものを、植物の力(精油)を利用して補うことは、有効であると思っています。
臭いが気になる時は
夏場、生ごみの臭いが気になる時は、スプレーを作って置くと便利です。
スプレーの作り方は、こちらから ↓ (精油をタイムに置き換えて、作ってくださいね♪)
風邪を予防したい時は
冬場は、風邪などの感染症が気になる時期ですが、タイムには、殺菌作用があるので、エアーフレッシュナーとして、お部屋をスプレーをするのも良いですよ。
<材料>
精油(タイム・レモン)
精製水 100ml
無水エタノール(小さじ1)
ビーカー(清潔な容器であればOK)
割り箸(かくはん棒として使用します)
保存容器(100円ショップで売ってますが、出来れば遮光性がある容器)
<作り方>
①ビーカに、無水エタノールを入れてから、精油(タイム・レモン)を、各10滴入れかき混ぜます。
②精油がかくはん出来たら、精製水100mlを入れます。
③容器に移し、よーく振ります。
はい!出来あがり♪簡単でしょ♡
科名 | シソ科 |
学名 | Thymus vulgaris |
産地 | フランス・イギリス・アメリカ |
抽出法 | 全草・水蒸気蒸留法 |
揮発速度 | ミドルノート |