病は気から、とよく言われます。
気持ち次第で健康にもなれば病気にもなる。
つまり、心と身体は密接につながっているということを、昔の人は知っていたのでしょうね。
その気持ちや感情をコントロールすることが出来れば、病気を減らし、健康になれると思いませんか?
目次
身心一如(しんしんいちにょ)
心身一如とは、仏教用語で「肉体と精神は、ひとつで分けることが出来ないもので、表裏一体だ」というような意味だそうです。
身体が健康でエネルギッシュであっても、心が病んでいれば、やがては身体も病気になってしまうし、反対に心が元気でも身体が健全でなければ、やがて心も病んでいきます。
東洋医学でも
- 喜ぶ
- 怒る
- 心配・不安
- 思う
- 驚く
- 恐れる
- 悲しむ
の7つの感情が、極端に高まった時に、五臓に影響が出ると言います。
喜ぶことは良いことだらけ?
喜ぶことは、良いことでもありますが、ドキドキ感が止まらない程の喜びは、心臓を傷めます。
例えば、遊園地に行き新しいアトラクションに、並んで待っている時に、ワクワク感とドキドキ感がありますね。
楽しい気持ちでいる筈なのに、心臓の鼓動は激しい・・・。
それが長く続くと、当然なことながら心臓にダメージがかかります。
コントロール出来ないほどの怒り
また感情がコントロール出来ない程、怒りがある時は肝臓を傷めます。
ストレス発散!とばかりに、お酒を飲んでも問題が解決する訳ではないですから、一時的に開放された気分になっても、心の中には「怒」があります。
更に、肝臓はアルコール分解をしなくてはなないのですから、肝臓にとってはダブルでダメージを与えます。
楽しいお酒を飲みたいものですね。
心配事や不安
そして、心配事や不安を考える(思う)ことは、胃腸にダメージを与えます。
ストレスや悩み事を抱えているときは、胃腸の働きが悪くなるので、胃痛や食欲不振になりますね。
更に、驚きや恐怖は、腎臓を傷めます。
腎臓によって、必要なものは再び使われて、老廃物は膀胱に送られて尿となります。
それらの作用を、主水作用と言います。
ビックリした時や恐怖におののく時は、この主水作用が働かなくなります。
悲しみが続くとき
悲しみが極端に続くときは、気が消失して肺を傷めます。
呼吸が浅くなっていたり、欠伸が多かったりしませんか?
以上のように、心の状態が、身体の状態に通じます。
感情のコントロールが健康な身体をつくる。
感情を持った人間ですから、怒ったり、泣いたり、笑ったり、悲しんだりします。
ですが、考え方1つで辛さが、楽しさに変わりますし、楽しいことも苦しくなったりします。
そんなバカな!!!と思われたましたか?
人間万事塞翁が馬
ところで、人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)という言葉をご存知でしょうか?
中国の淮南子(えなんじ)という古い書物に書かれているそうで、人間とは「にんげん」ではなく「じんかん」で、世間という意味です。
そして、塞翁とは、お城の近くの城塞に住んでいる翁(おきな)、つまり老人のことです。
その老人にまつわる話です。
ある日、その老人の飼っている馬が逃げ、気の毒に思った近所の人が慰めに行ったところ
(馬が逃げたことは)悪いことかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
と言います。
しばらくすると、逃げた馬が、多くの馬を引き連れて戻ってきました。
近所の人は、良かったね、とお祝いにいったところ
それは良いことかもしれないし、悪いことかもしれない。
と言います。
すると、その馬に乗った息子が落馬して骨折してしまいます。
近所の人が慰めにいったところ
骨折したことは悪いことかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
と言います。
すると、近くで戦争が起き、近所の若者はみんな戦死してしまいましたが、その息子は骨折していたため、戦いに行けず、無事だった。
という話です。
良いこと、悪いことは予測出来ないものであり、見方によっては悪いところもあり、良いところもある、というような話です。
物事には裏と表がある
1つの物事には、必ず表と裏があります。
事実は一つですが、どう受け取るかは、本人の自由です。
例えば、人間関係で悩み苦しみ、怒りがあったとしても、自分が何に対して悩み苦しんでいるのかを、知るキッカケが出来ます。
身体の不調は辛いものですが、その不調になった原因である生活習慣を、見直せるキッカケになります。
生きている限り、悪いと思っていたことも、良いことが含まれていたり、反対に良いことと思っていたのに、悪いことが含まれていたりと、色々なことがあります。
どんなことも良いことがありますから、良い面を見続けることが、心の平安ひいては身体の健康に繋がるのではないでしょうか。
カラーキューブセラピーの白と黒
カラーキューブにも、白と黒の色があります。
全ての感情を総和させて、愛に変えていくカラーセラピーです。
漆黒の宇宙は、全ての色が溶け込んだ色。
全ての色を抱えて、調和させていくというメッセージがあります。
光があるから、影になる闇が存在する。
どちらもなくてはならない白と黒です。
あなたの考え方や、捉え方次第で、苦痛にも楽にもなれます。
そして、考え方や捉え方次第で、健康な身体にも病にもなってしまいます。
どうぞ、我が身を傷めることなく、2015年を健やかに暮らしたいものですね。