年齢に関係なく、ひざ痛で悩んでいる人は多いかもしれません。
その原因の多くは、ひざ周りの筋肉にあります。
足には、膝を動かすために必要な筋肉が、たくさんあります。
柔軟性のある筋肉は血行も良く、同じ動作をしていても凝ることはありません。
でも、年齢を重ねる毎に、使わない筋肉は柔軟性がなくなり、固くなっていきます。
また、固くなった筋肉に引っ張られて、歪みが起き、別の筋肉が緊張し、痛みが出ることもあります。
そんな足の筋肉ですが、どんなものがあるのでしょうか。
目次
膝を動かすための筋肉
太もも前面の筋肉と、太もも後面の筋肉、ふくらはぎの筋肉の3つで膝を支えています。
- 立ち上がる
- 歩く
- 走る
- 膝を曲げる
- 膝を伸ばす
- ブレーキをかける
などの動作の時に使う筋肉です。
<太もも前面>
大腿四頭筋
大腿四頭筋は、立ち上がる時に使う筋肉で、4つあります。
- 大腿直筋(だいたいちょっきん)
膝を曲げる・伸ばす。 - 中間広筋(ちゅうかんこうきん)
膝を伸ばす。 - 内側広筋(ないそくこうきん)
膝を伸ばす(つま先を外側に捻った状態の時に使う) - 外側広筋(がいそくこうきん)
膝を伸ばす(つま先を内側に捻った状態の時に使う)
縫工筋(ほうこうきん)
膝を伸ばす。(あぐらをかく、足を組む)
<太もも後面>
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
大腿二頭筋は、膝を曲げる時や、歩く時、上体を起こす時に使います。
- 長頭(ちょうとう)
- 短頭(たんとう)
という名前の筋肉が2つあります。
半腱様筋(はんけんようきん)と半膜様筋(はんまくようきん)
膝を曲げたり、膝から足首を内側に回す時に使う筋肉です。
走り出す時や走っている時に、よく使う筋肉です。
膝窩筋(しっかきん)
膝を曲げる時に、補助する小さな筋肉です。
<ふくらはぎ>
走る、跳ぶ動作の時に使います。
下腿三頭筋
- 腓腹筋(外側)
- 腓腹筋(内側)
背伸びをするときに使う筋肉です。 - ヒラメ筋
歩行する時や、体勢を維持する(前に倒れないよう)時に使います。
速筋(そっきん)と遅筋(ちきん)
筋肉には、速筋と遅筋という、性質の違う筋肉があります。
- 速筋(そっきん)
白い筋(糖を使う)で、瞬発力があります。
ウェイトトレーニングで鍛えると、太くなる筋肉であるが、反面鍛えないと直ぐ細くなります。 - 遅筋(ちきん)
赤い筋(酸素を使う)で、持続力があります。
負荷をかけなくとも、速筋のように退化はしないが、一度退化してしまうとなかなか元に戻りません。
運動不足で固くなった筋肉から来る膝の痛み
このように、ふくらはぎには、ヒラメ筋と腓腹筋(内側頭・外側頭)という筋肉があります。
ヒラメ筋は、下肢の骨に沿うように付いていて、ヒラメ筋を覆うように腓腹筋が付いています。
ヒラメ筋は遅筋線維で、持続的に使いますが、腓腹筋は速筋繊維なので、日常生活において使用頻度が低いです。
腓腹筋を使うときは、運動をする時や、つま先立ち・背伸びをするときです。
つまり、運動をしない人は、腓腹筋が固くなり、後方に引っ張られることで、膝が突き出し(膝に)影響が出ます。
また、膝を支えている筋肉の何れかが、固くなることで引っ張られて、歪みが生まれます。
歪みが大きくなったり、長年に渡り歪んだ状態でいると、関節の軟骨が擦り減ったり、痛みが出て来ます。
筋肉を緩ませると血行が良くなりコリがなくなる
まんべんなく、全ての筋肉を鍛えられたら、骨格の歪みも起きません。
しかし、人それぞれ癖があるように、筋肉も使う筋と使わない筋があります。
使わない筋肉は、血行が悪くなり老廃物が溜まってしまいます。
それに伴い、固くなってなってしまった筋肉をかばうために、他の筋肉が疲労してしまいます。
そして、身体を維持している筋肉のバランスが崩れてしまいます。
緊張している筋肉や、血行が悪くなり固くなった筋肉は、ストレッチ等をして、すみやかに緩ませることが大切です。
こちらのブログでも、ご案内しております↓
骨盤の歪みから来る腰痛・肩こり・膝痛
何事も予防が大切です。
辛くなる前に、筋肉を緩ます。
痛くなる前に、骨格調整です。
でも、なかなか忙しくて運動できない、ついストレッチを忘れてしまう、続かない、とお悩みかもしれません。
そんなあなたは、血行を良くするために、アロママッサージを検討してみてはいかがでしょうか。
ストレスから来る緊張を解きほぐす精油を使用した、アロママッサージがオススメです。
固い筋肉を、しなやかな筋肉にして、膝の痛みもよくなるかもしれませんよ。