アケビは、蔓(つる)性の落葉低木です。
1つの個体に、雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)を持つ、雌雄同株(しゆうどうしゅ)です。
花は、3月~4月にかけて開花します。
雄花(おばな・写真左)は、中心部がミカンの房(ふさ)のように付いています。
雌花(めばな・写真右)は、中心部が放射状に付いています。
目次
アケビの実
アケビの実は、8月下旬から10月中旬にかけて、収穫が出来ます。
熟すと、実が割れてしまうために、店頭に並んでいるアケビは、熟する一歩手前のものを収穫します。
フルーツとしてのアケビ
甘くて美味しい部分は、紫色の皮を割り、中に入っている白く半透明な部分です。
半透明の果肉の中には、タネが沢山入っているので、食べるのはちょっと面倒かもしれませんが、栄養豊富なので食べてみてくださいね。
ほのかに甘い昭和の味がします
高血圧や動脈硬化の予防・美容・疲労回復などに役立ちます。
アケビを使った料理
<材料>
- アケビ2つ
- 味噌大さじ2
- 砂糖大さじ1
- 酒大さじ1
- みりん大さじ1
- とうがらし適宜
<作り方>
- アケビ料理は、中に入っているタネを取り除き、皮を使います。
- 皮にはアクがあるので、沸騰した湯で2分ほど茹でます。
- その後水気を絞り、大さじ2杯の油で炒めます。
- 砂糖大さじ1・酒大さじ1を入れて炒めます。
- 小鉢に、味噌大さじ2・みりん大さじ1を混ぜ、4に入れて軽く炒めたら出来上がり
お好みで、とうがらしをかけてくださいね。
漢方薬としてのアケビ
蔓(つる)・葉・根・実に薬効成分があります。
特に、蔓性の茎(くき)には、利尿作用・抗炎症作用があり、木通(もくつう)という生薬として使われています。
中国では、毒性のある関木通(かんもくつう)を、木通としていることもあるので、注意が必要です。
全国生産量
全国の生産量は、多い年で(1987年)210トン、2010年以降は60トンから70トンです。
うち80%が、山形県で生産されています。
食べて美味しく、身体にも良いアケビを、絶やさないためにも食べ続けたいものですね。