和名を、カミツレといいます。
1年草の植物で、花が終わる頃に枯れます。
落ちた種が発芽し、翌年も咲くので毎年楽しめます。
しかし、精油の品質としては、色・香り共に劣ってきます。
また、カモミールは近くに植わっている植物を、元気にさせることから「植物のお医者さん」を意味するコンパニオンプランツとして、植えられることもあります。
目次
歴史
カモミールと言う名は、ギリシャ語で「地面のリンゴ」という意味です。
中世までは、頭痛や腹痛などの痛みに、薬草として使用されていたようです。
精油
美しい青色をした精油です。
それは、精油に含有している芳香成分である、カマズレンによる色です。
香り
甘くスパイシーな香りです。
ハーブティー
カモミールには、ジャーマン種とローマン種がありますが、ハーブティーとして飲まれているものは、ジャーマン種になります。
胃がもたれる時や、イライラして眠れない時に、オススメのハーブティーです。
主な成分
- カマズレン(2~10%)
- ビサボロール誘導体
- ビサボレン誘導体
作用
- 抗炎症・抗ヒスタミン・抗アレルギー作用
(カマズレン) - 抗炎症作用
(ビサボロール誘導体・ビサボレン誘導体)
ジャーマン種の学名は、Matricariaといいますが、これは「子宮」を意味する言葉で、昔は婦人科系の病に薬(草)として使用されてきたことから、付けられました。
また、母子関係が希薄な時に、芳香浴として使用するのも良いです。
キク科の植物に、アレルギーがある方は使用できません。
科名 | キク科 |
学名 | Matricaria chamomilla |
産地 | エジプト・フランス・ドイツ・モロッコ |
採油方法 | 花・水蒸気蒸留法 |
揮発速度 | ミドルノート |