ユーカリは、コアラの主食としても知られている木です。
生命力が大変強く、70m~100m程に生育します。
オーストラリアの先住民であるアボリジナルは、ユーカリの葉をキノと呼び、傷を手当する時に巻いて使っていたそうです。
目次
ブルーマウンテンのいわれ
オーストラリアでは、山火事が多く、その原因の1つがユーカリだと言われています。
夏季にユーカリの成分(精油)が、大放出し、その量は景色が青くかすむ程です。
その影響で、遠くに見える山脈が、青く見えることからブルーマウンテンと呼ばれるようになりました。
世界征服する植物
山火事が起き、一面焼け野原になっても、ユーカリの種は固く、熱にも強いので灰になることはありません。
やがて、芽が出て大きく育ちます。
周辺が青くかすむ程、精油を飛ばすのは、山火事を起こす由縁でもありますが、他の植物を焼き払い、ユーカリが生き残るための手段かもしれませんね
精油の種類
ユーカリは600種類ほどあります。
その中からエッセンシャルオイル(精油)として、流通しているものは下記の5種類です。(今後増えるかも?)
- グロブルスEucalyptus globulus
- ラディアータEucalyptus radiata
- キトリオドラ(または、レモンユーカリ)Eucalyptus citriodora
- スタイゲリアナEucalyptus staigeriana
- ケモタイプペパーミントEucalyptus dives ct piperitone
香り
清涼感のあるスッキリとした香りです。
染みわたるような清涼感は、グロブルスとなります。
グロブルスの清涼感より、弱くしたのがラディアータとなります。
フルーティーな香りは、キトリオドラとスタイゲリアナになります。
主な成分
- 1.8-シネオール
- γテルピネン
- α-ピネン
- パラシメン
作用
- 弛緩・去痰・抗炎症・抗菌作用
(1.8-シネオール) - 抗菌・殺菌作用
(γテルピネン) - 発汗・血行促進作用
(α‐ピネン) - 抗炎症・鎮痛作用
(パラシメン)
イギリスでは、グロブルス種から採取される精油で、気道カタルやリウマチの治療薬として使用されているようです。
私個人として、風邪のひき始めに使用しています。
以前、風邪をひくと必ず、副鼻腔炎になっていました。
昔で言う蓄膿症です。
花粉症の鼻水は、水っぽくサラサラしていますが、副鼻腔炎の鼻水は、黄色味があり粘り気があります。
時には、青みがかった不思議な色のときもあり、しかも鼻をすするのでは追いつかないほど、大量な鼻水なので、難儀していました。
でも、副鼻腔炎になりそうな前に、マスクに精油を1~2滴垂らして、芳香浴をするだけで副鼻腔炎にはならずに、今のところ済んでいます。
私にとっては、有り難い精油でもあります。
科名 | フトモモ科 |
学名 | Eucalyptus globulus |
産地 | 中国・オーストラリア・北アメリカ・メキシコ |
採油方法 | 葉と枝・水蒸気蒸留法 |
揮発速度 | トップノート |
*子どもや高血圧の方は、使用を控えてください。