近代的なイメージを持つカラーセラピーですが、歴史は非常に古く紀元前1万2千年ごろから、色を使っての治療が行われていたようです。
紀元前4千年の古代文明においても、植物療法や食餌療法、色彩療法を利用し健康を維持する為のケアをしていたようです。
17世紀に入り、ニュートン(1643~1727)によって、色とは光の一種であると証明されました。以後、科学者や哲学者、医学者によって研究がされるようになりました。
19世紀に入ると、ドイツの文豪であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749~1832)が、20年の歳月をかけて「色彩論」という本を執筆しました。
ニュートンは、「光の屈折率の違いにより7つの色に分けられ、その分けられた色が人間の感覚中枢の中で、個々の色として認識する」という理論に対し、ゲーテの色彩論では「光と闇が作用しあって、その作用しあった場所で、色彩は成立する」というニュートンを敵対視した理論でした。
また、ゲーテは光に近い色である「黄色」や「オレンジ色」などは、プラスの作用があり人を活気付ける色、闇に近い色「青」や「紫」などは、マイナスの作用がある色であり、不安感や弱々しさをもたらす色だと述べてます。
ニュースでも報道されていた事を、覚えていらっしゃいますでしょうか?
刑務所の独房の壁を、ピンク色に塗り替えたら暴力行為や攻撃性が半減したというものです。
色によって精神面も、コントロールが可能ということですね。
また、ラーメン屋さんのテーブルが赤いのも、店の回転率を良くするためと言いますし、食事をするときに、青色を見ることで、食欲が減退したり、色が放つパワーを皆さんも色んな場所で、体験されていることと思います。
元気をつけたい時の部屋
冷静になりたい時の部屋
集中したい時の部屋…があったら、人生有意義に過ごせますね。