ユマニチュードと聞いて、マグニチュードを連想する方は、いらっしゃいますでしょうか?
私が、最初に耳にした時に、想像したのが「マグニチュード」でした。
声を何度か出して「ユマニチュード」「ユマニチュード」「ユマニチュード」やっと言えたのでした。
さて、このユマニチュードとは、何ぞや?ですがフランス発祥の介護メソッドです。
- 見つめること
- 話しかけること
- 触れること
- 立つこと
があります。
それぞれについて説明すると…
目次
①見つめること
目を合わさず話されても、自分に話しかけられているのか?も分かりませんよね。
見降ろされて話されても、威圧感を感じるだけで、対等な立場とは感じませんよね。
目線を合わせ、笑顔で会話されたら、嬉しいですよね。
②話しかけること
命令口調では、怖いですよね。
大きな声で言われたら、怒られてると勘違いしちゃいますよね。
穏やかな声で、優しく声を掛けられたら、たくさん会話をしたいですよね。
③触れること
つかまれたら、怖いですよね
叩かれたら、もっと怖いですよね。
優しく触れられたら…包み込むように支えられたら、安心しますよね。
④立つこと
自分の足で立って、歩くことは、色々な筋肉を使いバランスを取るので、筋力保持が出来るし、視界も広がるの で多く情報量が得れます。
私は、高齢者施設での仕事もさせていただいてますが、不穏になられてる方を度々お見受けいたします。
でも、肩や手に優しく触れながら、お話をしますと穏やかになられ、笑顔を見せてくださいます。
また、先入観を捨てて、その方の「思い」を引き出すことで、解決への糸口が見つかることもあります。
ユマニチュードが分からない?
ユマニチュードのメソッドが、何のことだか分からないかもしれませんが、簡単に言うと相手の立場にたって考えること、と言いかえることが出来るのではないでしょうか。
この世に生を受けた時から、時間は止まることなく、幼児→思春期→成人と成長します。
若い頃は、自分が高齢者となることも、病に倒れることも、身近なことだとは、なかなか考えられませんよね?
こんな高齢者がいたら、あなたは、どう対応しますか?
- 買い物をするのに、レジは長蛇の列。よく見れば高齢な方が小銭を上手くつかめずにいる。
- 信号は青から黄色になるのに、横断歩道を今から渡ろうとしている。
- 耳が遠く、何度も聞き返されたり、質問とは違う返事を返された。
- 何度も同じ話をする。
- 話が長い。
また、あなたが下記の状態だとしたら
- 一所懸命小銭をつかもうとしているのに、指がかじかんで上手くつかめない。
- 足を怪我して速く歩けないのに、すぐ変わる信号機。途中で赤信号になってしまった。
- 小さい声で話すから、何を話してるのだか分からない。
- 色んな人に話をしてしまい、誰に話したか分からず、また話をしてしまった。
- 前後関係が分からないと思い、事細かに相手に話をした。
どのように周囲の人が対応をしてくれたら、嬉しいでしょうか?
怒りのスイッチが、いつ入るか分からないIさん。
とある施設に通所されている、Iさんのお話です。
80歳を過ぎた頃から、認知症が進み、ご家族は大変悩んだそうです。
機嫌が良かったと思えば、突然怒り出し、物を叩いて回ったり、夜中であっても大声で怒鳴ったりしたそうです。
施設にいらっしゃった時でも、突然火のついたように怒ったり、突然笑顔になって思い出話をしたり、対応に苦労しました。
時間をかけて話を伺っていきますと、そのIさんは今の記憶の中で生きているのではなく、若い時代(大正初期)を生きているように感じました。
昭和後半生まれの私は、Iさんの思い出が沢山詰まった時代(大正初期)を、共有することは出来ませんが、Iさんの思いに寄り添い、今を生きることは出来ます。
そこで、私も大正時代にタイムスリップしたつもりで、Iさんの若かった頃の思い出話を聞いたら、穏やかな表情になり、色んな話をしてくれました。
私のことを、明治生まれの年上の先輩と思っていたようですが
笑顔で過ごせる時間が、少しでも多くなれるよう色んな人達が、サポートすることが出来たら良いですね。
アロマサロン心花では、5名様以上から施設への出張も承っております。
アロマの香りに包まれながら、気分転換が出来たり、また昔の記憶を思い出し、心が穏やかになったりと、十人十色変化がございます。
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