あと4ヶ月で、二足のわらじ(アロマサロンとバス運転手)を履いてから、1年になります。
長かったような、短かったような月日でした。
さて、今日は、バスを運転してみて分かったことを、お伝えしたいと思います。
私が勤務しているバス会社では
車両種類 | 定席 | 長さ | 車幅/車高 |
大型バス | 53席 | 12m | 2.5m/3.5m |
中型バス | 28席 | 9m | 2.5m/3.5m |
小型バス | 26席 | 7m | 2.3m/3.3m |
マイクロバスロング | 27席 | 7m | 2m/2.8m |
マイクロバスショート | 19席 | 6.3m | 2m/2.6m |
*寸法は四捨五入
上記のバスが稼働しています。
そして、バスは毎回違うバスを運転します。
勿論、路線バスではないので、ルートもその都度変わります。
バスに乗務する前には
- 行き先
- 配車場所(お客様との待ち合わせ場所)
- どの道を通り、どこで待機するかの確認
- 駐車場の確認
GoogleMapとStreet Viewを駆使して、国・県・市道名・交差点名を書き出します。
Street Viewで、ときたま酔っぱらいます(3D酔い )
突然のハプニング(道路工事・渋滞など)に備え、ナビを自前で用意します。
しかし、ナビが曲者なんです。
誤差があり過ぎる!
特に、都内は役に立ちません。
全く違う道を、走っていることになってますから。
それに気付くまで、何度泣きそうになったことか…。
このような状況で、毎回走っています。
でも、安全運転は第一優先です。
普通乗用車を運転している時は、車外(歩行者など)のことだけを、気にして運転していましたが
バスは違います。
車外は勿論のこと、車内にも注意を払わなければなりません。
急ハンドル・急制動などは、車内事故に繋がるからです。
バスは、ご存知のように大きいです。
人も沢山乗りますので、バス重量+人数=総重量(大型バスで)16トンになります。
そして、急には停まれません。
でも、割り込みして来る車は、非常に多いです。
バスの後ろを、追従するような形で走れば、前は見えないし遅いし、早く抜きたくなる気持ちも分かります。
急な割り込みがあったとしても、車内事故を防ぐために、急ブレーキ&急ハンドルを避けなければいけません。
さて、あなたならば、どうしますか?
私が教習生だったころ、教官が1つの例をあげて説明をしてくれました。
バスは青信号で、交差点に進入します。
赤信号の乗用車が、止まらず交差点内に入って来ます。
そのままのスピードで、交差点に突入すれば、衝突を免れることは出来ません。
そして、バスは車重があるので、スピードも急には上がりません。
しかし、バスは、急ブレーキをかければ、もしかしたら止まれるかもしれません。
でも、吊革を持ち立っているお客さんがいる。
急ブレーキをしたら、大人数のお客さんが転倒します。
その場合どうするか?
答えは、お客さんを守るために、乗用車を犠牲にするでした。
色々な状況がありますので、答えは1つではありませんが、怪我をするであろう人数が多い方を優先する。
ということです。
急な割り込みがあった場合は、割り込みがあることを想定して、余裕ある運転をするしか防ぎようがありません。
車内事故があった場合、運転手の責任になります。
もちろん車外事故も、運転手の責任になります。
リスクが非常に多い中、皆さんを安全に送り届ける仕事をしています。
バスは、急には停まれない理由がある。
温かい目で、バスを見守ってくださいね。