東南アジア・南アジアに生育しているインドジャボク(印度蛇木)は、別名ラウオルフィアとも言われています。
根の形が「ヘビ」に似ていることから、ジャボク(蛇木)という名前がついています。
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薬として使われていたインドジャボク
インドの伝統医学(アーユルヴェーダ)では、ヘビに咬まれた時の治療薬として使用されていました。
また、1950年代に、根と根茎(根のような形をしたクキ)に中枢神経を鎮静させる効果と、血圧を下げる効果があることが分かったそうで、血圧を下げる降圧剤としても使用されていました。
でも、副作用として脳内伝達物質が枯渇するため、鬱(うつ)の人が増えたそうで、現在は使われていないようです。
血圧を下げる効果がありつつ、副作用として鬱を発症する成分は、レセルピンという成分です。
植物のとっての毒
植物は、人間や動物のように、外敵から逃げることが出来ません。
根を降ろした場所で、水分や栄養を取り生き延びなければなりません。
「毒」となる成分は、人間を含む動物たちに食べられずに、植物が生き延びる手段として取得したもの。
または他の植物が、周囲に生育しないようにするための「毒」として取得したものです。
植物の毒が人間にもたらすもの
植物が持つ「毒」は、使い方次第では人間にとって「薬」になりますね。
乱獲などで絶滅危惧種になった植物も、今現在では分からない薬効成分があるかもしれません。
私は、小さい時に祖母から「地球上には無駄なものは、何ひとつないんだよ」と言われて育ちました。
その時は
人間にとって害があるものは、無駄では?
と思いましたが、どんなものにも表と裏(毒か薬か)がありますものね。
庭に咲いている可愛らしい花も、色々私たちを助けてくれる成分があるかもしれませんね。
大切に育てていきたいものです。