サフラワーは、和名を紅花と言います。
サフラワーの原産地は、エジプトと言われており、ミイラの着衣からもサフラワーから抽出した成分が発見されました。
目次
歴史
日本にサフラワーが入って来たのは、東西貿易ルート(シルクロード)を通って、中国から日本に入って来たと考えられています。
日本に入って来た時期は、4から5世紀、または6世紀とも言われています。
中国では、血の流れを改善する薬として、サフラワーが使用されていました。
そして、日本では、化粧用または食用の染料として、使われてきました。
染料になる部分
サフラワーは、黄色い花びらですが、花びらを水にさらすと、黄色い色素が水に溶け出します。
水にさらす⇔乾燥を繰り返すと、水に溶けにくい赤い色(カルタミン)が残ります。
この赤い色(カルタミン)の純度が高いほど、上級品として取り扱われていました。
純度の高いものは、自然光の赤色を吸収してしまうために、反対色である緑色に見えます。
乾燥させた時に、玉虫色(光の加減によって変化して見える色)に見えるものほど、純度が高いものとされ、金と同じ価値で取引されていました。
ハーブティーとして使用する部分
花びらを使用します。
お茶の色は、鮮やかな黄色をしています。
飲み方は、ティーカップ(180cc)に対して、小さじ1杯分のサフラワーを入れます。
成分
主要成分は
- リグナン
- フラボノイド
- ステロール
- 脂肪酸
となります。
作用
リグナンは、女性ホルモン(エストロゲン)と類似した働きをします。
子宮を収縮させる作用があるので、妊娠中は飲用を避けた方が望ましいですが、生理不順や更年期障害の時にはオススメです。
フラボノイドと同じく、リグナンにも抗酸化作用があります。
ステロールは、別名フィトステロールといい、腸でのコレステロールの吸収を抑える働きがあります。
また、血行促進させる生薬として、乾燥させた花が使用されています。
学名 | Carthamus tinctorius |
科名 | キク科 |