和紙の歴史
和紙作りは、日本独自に始まったという説と、外国から伝えられたという説があるようです。
「日本書紀」によれば、403年に紙に記録する文化が出来たそうです。
6世紀初めには、福井県今立郡(現在は越前市)にて、紙漉(す)きが始まったと伝えられています。
和紙に使われる紙料は、繊維が長くて強いため、1000年以上保存ができます。
その利点を利用して、文化財の修復や、証書・紙幣などに使われています。
和紙の原材料
和紙の原材料として
- 楮(こうぞ)
- 三椏(みつまた)
- 雁皮(がんぴ)
があります。
和紙作りに使用する場所は、外皮の内側にある、内皮です。
内皮の繊維は、強くてしなやかさがあります。
白い紙にする場合は、漂白をして使います。
色を付ける場合は、漂白をしてから色をつけていきます。
楮(こうぞ)
クワ科の落葉低木です。
成長すると3m程になります。
繊維は、太くて長く強靭です。
三椏(みつまた)
ジンチョウゲ科の落葉低木です。
三椏は、枝が3つに分かれることから、「みつまた」という名前になりました。
楮に比べて、繊維は短いです。
雁皮(がんぴ)
ジンチョウゲ科の落葉低木です。
繊維の長さは、楮の3分の1しかありません。
また、粘性があります。
光沢があり綺麗な紙が出来ますが、栽培がとても難しく自生している雁皮を使用するため、なかなか手に入りません。
ネリ剤
和紙の繊維は、水の比重より1.5倍重いので、繊維が均一になりません。
そこで、粘性のあるトロロアオイなどを利用して、拡散させます。
繊維を、粘り気があるもので囲い込み、多重に絡まることなく、水中に分散させます。
そうすることで、綺麗な紙が漉き上がります。
漉(す)き方
分散させた繊維を、竹で出来た簾(すだれ)で、すくい取り乾燥させて紙が出来上がります。
漉き方には、流し漉き(ながしすき)と溜め漉き(ためずき)があります。
流し漉き(ながしすき)
和紙の紙料を、すだれのようなもので、すくいながら前後に揺らして、和紙の繊維を絡ませて漉く漉き方です。
溜め漉き(ためずき)
和紙の紙料を、すだれのようなものの上に落として、水分が落ちるのを待ち、漉くことを言います。
和紙で作るインテリア
講座では、楮と三椏を使って作品を作ります。
色が付いた紙料を使ったり、グリッター(キラキラしたラメ状の素材)を練り込んだり、絵画を描くように和紙が漉けます。
絵を描くのが苦手な方も、お手伝いしますので大丈夫です
<作品例>
また、3枚以上繋げれば、タペストリーも出来ます。
講座費用
参加人数 | 1名様 |
費用 | 3,500円(色紙大1枚) |
持ち物 | エプロン(または濡れても可能な服装でお願いします。)ハンドタオル |
所要時間 | 60分程 |
出来上がった作品は、乾燥後に郵送にて送ります。(送料&梱包代は別途いただきます)