皮膚(ひふ)とは、身体において最大の臓器と呼ばれています。
皮膚が臓器?
皮膚の総面積は、成人で1.6平方メートル、重さは約3㎏あると言われています。
自分の体重に、3Kg取ると私の体重は…なんて考えた方、手を挙げてください
素晴らしい想像力です
その皮膚ですが、私たちが生きていく上で、大変重要なものとなります。
例えば、お友達から「ねぇ~」と背中を叩かれた時に、もし皮膚がなかったら、いきなり心臓を握られてしまうかもしれません
または、日焼け…怖いですね。肌が黒くなるのも最近では、危険と言われているのに、いきなり内臓が焦げてしまう
汗も掻けないし、体温調節も出来なくなるし生きていけな~い
さて本日は、皮膚の一番上に乗っかっている?表皮について書いていきますね。
表皮は、角質層(かくしつそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4層から出来ています。
手のひらと、足の裏のみ淡明層(たんめいそう)と言われる、透明層が角質層の下にあります。
角質層はケラチンを主成分として、細胞間脂質によって構成されています。
顆粒層は、細胞核の変性が始まり、扁平な円盤形となります。
有棘層は、表皮の中で最も厚く、分裂した細胞が棘のようになり、細胞同士が繋がっています。また組織液が流れていて、知覚神経も分布しています。
基底層は、メラニンを作る細胞(メラノサイト)と、角化細胞(ケラチノサイト)からなり、角化細胞は分裂しながら角質層に向かいます。
垢といわれるものは、基底層から角質層まで約28日をかけ、押し上げられ最終的には剥がれ落ちる皮膚のことです。
その一連の事を、よく耳にするターンオーバー(表皮の細胞が入れ換わること)と言います。
表皮の厚さですが、ご存じですか?
およそ0.06~0.2mmと言われています。
薄いですね
官製ハガキの厚さが、0.22mmですから、想像付きますね。
この表皮も、水分が簡単に蒸発してしまうと、バリバリになってしまいますが、それを防いでくれるのが、皮脂やNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質になります。
皮脂と聞くと、鼻のテカリを想像しますね。
その皮脂の主成分が、ワックスエステル・トリグリセライド・スクワレン・脂肪酸などで、何とも舌を噛みそうな名前ですが、保護膜を作り乾燥などを防いでくれます。
NMFは、水分を保持してくれる物質で、主な成分はアミノ酸・乳酸・尿素・クエン酸塩です。
細胞間脂質は、CMなどでよく聞くセラミドが主成分です。
これらのお陰で、お肌の水分量(約20%)が保たれ、プルプルお肌となります。
言い換えれば、皮脂やNMF、細胞間脂質のバランスが崩れると、皮膚は乾燥し肌荒れとなります。
お顔だけではなく、身体も保湿は大事ですね。
次回は表皮の下、真皮について書きたいと思います。